誤解 (戯曲)
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誤解 Le Malentendu |
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作者 | アルベール・カミュ |
国 | ![]() |
言語 | フランス語 |
ジャンル | 戯曲 |
幕数 | 3幕 |
初出情報 | |
初出 | 単行本 |
刊本情報 | |
刊行 | ガリマール出版社 |
出版年月日 | 1944年5月 |
初演情報 | |
場所 | マチュラン座(パリ) |
初演公開日 | 1944年6月 |
演出 | マルセル・エラン |
日本語訳 | |
訳者 | 加藤道夫 日本語訳刊行-新潮社 1951年10月 NCID BN0544845X |
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『誤解』(ごかい、仏:Le Malentendu)は、1944年に初演されたアルベール・カミュの戯曲。3幕。
概説
舞台はある田舎の小さなホテルで、ここを経営する女性マルタとその母親は、暗い自国を抜け出して太陽の照る海辺の街で暮らすために、たびたび宿泊客を殺して金品を奪っていた。そこに、大昔に家を出ていったマルタの兄ジャンが身を立てるのに成功して戻ってくる。彼は母親たちを救うために戻ってきたのだが、彼女たちの悪事のことは知らず、驚かせる目的で自分の正体を隠したままこのホテルに宿泊する。羽振りがよく独り身と見えた彼は格好の餌食となり、マルタと母親はジャンを睡眠薬で眠らせて川に放り込む。しかし間もなく残されたパスポートから自分たちの肉親を殺してしまったことを知り、母親は絶望して息子の後を追うが、マルタはジャンの様子を見に来た彼の妻マリヤに冷たい言葉を投げつけて去っていく。
この物語は東欧で実際に起こった事件から着想を得ており、カミュはこの事件を小説『異邦人』(1942年)の中の三面記事として登場させている。後にカミュの古い記録の中から発見された日付のない「序文」の中では、カミュはこの劇を「現代の筋書きの中に宿命という古代のテーマを再び取り上げる」ことを試みたものと記している。『誤解』は『異邦人』『シーシュポスの神話』『カリギュラ』につづく「不条理」を主題にした作品群のひとつで、『カリギュラ』執筆のあと1942年から43年にかけて書かれたが、上演は『カリギュラ』よりも先であった。初演は1944年6月、パリのマチュラン座で、マルセル・エラン(英語: Marcel Herrand)が演出およびジャン役、マリア・カザレス(英語: María Casares)がマルタ役であったが、初演時は評価されず、その後1945年9月に『カリギュラ』の上演が大きな成功を収めてから再評価された。
脚注
参考文献
「誤解 (戯曲)」の例文・使い方・用例・文例
- お互いの誤解から大きな問題が生じた
- 彼女の誤解で彼らの関係は終わりになった
- 誤解から生じた口論
- 彼は誤解されていると思い込んだ
- 彼はただの友達よ.誤解しないで
- 一般的な誤解
- 誤解を招きやすい
- 誤解を招く広告
- 私は彼の意図を誤解した
- 彼の質問の意味は誤解のしようがない
- あなたは彼のことを誤解している
- あなたは彼を誤解している
- 私の意図は誤解された
- 誤解を解く
- あなたはきっと誤解されていたんでしょう
- 私の考えでは彼は事実を誤解している
- まったく私の誤解でした
- 失礼ですが,私の言ったことを誤解なさっています
- この誤解は我々の無知から生じたものだ
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