語義の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 09:23 UTC 版)
元来は「神への奉納物としての異民族の殲滅」も意味していたこの語が、最早聖戦の時代ではなくなった紀元前後のイスラエルにおいてはその意味内容が著しく変化し、「強い呪い」を意味する語として用いられるようになったとされる(コリント前16:22、ガラテア1:8-9、新改訳聖書)。 なおマックス・ウェーバーは、この語義の変化はバビロニア捕囚後に既にあったとし、ユダヤ教がペルシアによって平和にされた宗派的教団へと変質させえられた時代には、ヘーレムは不心得者などに対する共同体からの破門を意味する言葉として存続したとしている。たとえばエズラ10:8においては、ヘーレムの対象は該当者の財産だけで、当人は共同体から追放されることが命じられている。
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