語義とその変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 14:14 UTC 版)
イタリア語における "bravo" は、古典ギリシア語由来のラテン語 “barbarus" (野蛮な)とラテン語 “pravus” (悪い・ゆがんだ)の混交を語源とし、もとは「野蛮な」「狂暴な」といった意味の形容詞である。フランス語の “brave”([名詞後置]勇敢な・[名詞前置]善良な)と同源であるが、このフランス語の影響を受けて16世紀以降「勇敢な」「有能な」といった意味に変化し、次第に「良い」、「素晴らしい」、「偉大な」、「優秀な」、「賢い」といった英語の “good” に相当する幅広い語義を持つようになった。 転じて、「よくやった」、「素晴らしい」といった意味の感嘆詞ともなり、特に劇場などで聴衆が演者にかける喝采として用いられる。この語法がフランス語に輸入され、更に英語(18世紀半ば頃)、日本語などに広がっていった。 フランス語では「喝采」、「歓呼」などの意の名詞としても定着している。
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