語源の説明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 19:30 UTC 版)
「運命(fate)」を意味するウルズ(Urðr、Wyrd、Weird)およびヴェルザンディ(Verðandi)は、ともに古ノルド語で「~になる」という意味の動詞 verða と関係があり、前者はその過去形、後者はその現在形に由来する。スクルド(Skuld)は「~だろう」という意味の動詞 skulu と関係がある。過去を司るウルズ、現在を司るヴェルザンディ、未来を司るスクルド、という解釈が一般的であるものの、その根拠は北欧神話にはなく、むしろ3柱全員が未来を象徴している。さらに、3柱の主要なノルニルがいるという考え方は、ギリシア神話・ローマ神話において同様に糸を紡いでいる運命の女神モイライ・パルカイが後世に及ぼした影響である可能性がある。 ノルン(norn)の名の起源は確かではない。しかし、その名は「編む(to twine)」という意味の単語に由来している可能性がある。そしてそのことは、彼女らが運命の糸を編んでいるとされることに当てはまるだろう。
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