語源にまつわる伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 10:07 UTC 版)
中世ドイツの悲恋伝説に登場する主人公の言葉に因む。 昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、„Vergiss-mein-nicht!“(僕を忘れないで)という言葉を残して死んだ。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。 このような伝説から、この花の名前は当地ドイツで Vergissmeinnicht と呼ばれ、英名もその直訳の forget-me-not である。日本では、1905年(明治38年)に植物学者の川上滝弥によって初めて「勿忘草」「忘れな草」と訳された。それ以外の多くの言語でも、同様の意味の名前が付けられている。 花言葉の「真実の愛」「私を忘れないで下さい」も、この伝説に由来する。
※この「語源にまつわる伝説」の解説は、「ワスレナグサ」の解説の一部です。
「語源にまつわる伝説」を含む「ワスレナグサ」の記事については、「ワスレナグサ」の概要を参照ください。
- 語源にまつわる伝説のページへのリンク