話型との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 21:32 UTC 版)
「民間文芸のモチーフ索引」の記事における「話型との関係」の解説
原理のうえでは、このモチーフ(話素)を組み合わせることで説話が成立する。このことは、ジャン・ハロルド・ブルンヴァンも『モチーフ索引』の説明で述べている。日本でも例えば樋口淳(専修大学教授)が、モチーフのあつまりをエピソード(ないしシーケンス)、その集まりが話型である、と分析する。 この考えの前駆者としてロシアの比較研究の草分けアレクサンドル・ヴェセロフスキー(英語版)が挙げられるが、ヴェセロフスキーは物語の筋(プロット)とはモチーフの複合(クラスター)であると説いている。 トンプソンも、『民間説話』の数か所で"モチーフの複合 (cluster of motifs)"という成句を使っている。ただ、場合によっては"モチーフの複合"は、話筋にみえて実際は"勇士の冒険譚の枠組み"(枠物語)にすぎないのであって、その枠の内に(真正の)物語が入れ子になっていることがあるとも注意喚起しており、じっさい、その陥穽に陥っている学者もいると批判する。
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