試作2号機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 02:54 UTC 版)
「Ju 89 (航空機)」の記事における「試作2号機」の解説
ユンカース社はJu89の試作2号機 D-ALATを1937年7月に完成させた。ユンカース社は2機の試作機で大型機の安定性と操縦性の研究のために飛行テストを続けたが、試作3号機は開発がキャンセルされた後で組み立てが中止された。このテスト期間中にJu 89は、5,000 kg (11,000 lb) を搭載して 9,312 m (30,500 ft)と10,000 kg (22,000 lb) を搭載して 7,242 m (23,750 ft)という2つの積載高度記録を樹立した。 1938年6月4日にユンカース社はJu89の試作2号機 D-ALATで5,000 kgのペイロードを積んで9,312 mの高度(同じペイロードを積んだショート スターリングより4,000 m以上高い高度)に到達した。1938年6月8日にD-ALATは10,000 kgのペイロードを積んで7,242 mの高度に到達した。1938年遅くに試作機は2機ともドイツ空軍に移譲され、大型輸送機として使用された。Ju 89の試作機は2機とも1939年末にスクラップにされたが、ある情報ではその翌年にノルウェーで使用されていたとも言われている。テスト期間中にルフトハンザ航空はJu 89派生の旅客機型に興味を示し、ユンカース社は未完成だった試作3号機をユンカース Ju 90として再組み立てした。
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