評論・著作の傾向
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同世代の宇野功芳はもとより、先達の吉田秀和に比べても、とても温厚な評論で、めったに厳しいことを言うことはなかった。 名演中の名演を極める、というよりも、クラシック音楽初心者や時々はクラシック音楽も聴くという程度の層に向け、多くのクラシック音楽やクラシックのみならず、その周辺のジャンルの音楽・演奏も含め、親しみやすい、あるいは意外な魅力のあるものを紹介することが多かった。 著書等で生活シーン等に合わせた音楽紹介も多い。クラシック音楽の堅苦しくて分かりにくいイメージを薄め、素人でもクラシック音楽を楽しみたいというニーズによく応える内容が多い。 これらにより、音楽を楽しむ層の裾野を広げる功績は極めて大きい。 クラシック以外にもポピュラー音楽にも理解があり、ヘヴィメタル雑誌『BURRN!』誌で1985年10月号から2009年6月号まで「CLASSIC BOX」と言うコラムを連載、2002年にはイングヴェイ・マルムスティーンのアルバム『エレクトリックギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調:コンチェルト・ライヴ・イン・ジャパン・ウィズ・新日本フィルハーモニー交響楽団』のレビューを執筆している。 ドラゴンクエストシリーズの大ファンとしても知られており、「交響組曲 ドラゴンクエスト」(すぎやまこういち作曲)のライナーノーツを多数執筆している。
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