記号表記(シンボリックモード)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 02:05 UTC 版)
「ファイルパーミッション」の記事における「記号表記(シンボリックモード)」の解説
UNIXのパーミッションを表示する形式は様々である。最も一般的な形式が記号表記 (symbolic notation) である。この形式ではパーミッションを10文字の文字列で表記する。 先頭の文字- 通常ファイル d ディレクトリ l シンボリックリンク クラスごとの3文字先頭 ユーザーのパーミッション 中間 グループのパーミッション 末尾 その他クラスのパーミッション 各3文字が表すパーミッション1文字目 r: リード可、-: リード不可 2文字目 w: ライト可、-: ライト不可 3文字目 x: 実行可、-: 実行不可 最初の1文字はファイルの種別(UNIXファイルタイプ)を表す: '-' は一般のファイル 'd' はディレクトリ 'b' はブロックデバイスのスペシャルファイル 'c' はキャラクターデバイスのスペシャルファイル 'l' はシンボリックリンク 'p' は名前付きパイプ 's' はUNIXドメインソケット 各クラスのパーミッションは、3文字で構成される。先頭の3文字はユーザー(所有者)クラスを表す。中間の3文字はグループクラスを表す。末尾の3文字はその他クラスを表す。 各クラスの3文字のパーミッションは、順にリード(読出し)、ライト(書込み)、実行を表す。 'r' ならばリード可で、'-' ならばリード不可。 'w' ならばライト可で、'-' ならばライト不可。 'x' ならば実行可で、'-' ならば実行不可。 記号表記の例を、以下に示す。 "-rwxr-xr-x" は、通常ファイルであり、ユーザーは全ての操作が可能、それ以外のクラスはリードと実行だけが可能。 "crw-rw-r--" は、キャラクタースペシャルファイルであり、所有者およびグループはリードとライトが可能、その他のクラスはリードだけが可能。 "dr-x------" は、ディレクトリであり、ユーザーがリードとそこへの移動が可能、それ以外のクラスは何もできない。
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