記号論理による解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 01:05 UTC 版)
20世紀中期の論理学者前原昭二は、〈白馬〉という概念を F、〈馬〉という概念を G で表すと、〈白馬は馬にあらず〉という言葉は以下の (1)~(4) の 4 通りに解釈できると説明した。 〈白馬は馬にあらず〉の解釈#論理式日本語による解釈説明(1)∀x(F(x) → ¬G(x)) Fは必ずGではない Fは必ず「Gではない」 (2)¬∀x(F(x) → G(x)) Fは必ずしもGではない 「Fは必ずG」ではない (3)∀x(F(x) ⇄ ¬G(x)) FとはGでないということである Fとは「Gでない」ということである (4)¬∀x(F(x) ⇄ G(x)) FとGとは異なる概念である FとGとは同一概念ではない そして、〈白馬は馬にあらず〉という言葉の解釈を上記の (1)~(4) の 4 通りに限った場合には、正しい命題として理解するには (4) による解釈しかないと解説した。
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