言語コード論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 07:31 UTC 版)
「バジル・バーンステイン」の記事における「言語コード論」の解説
バーンステインにとって「記述」とは、経験的な諸関係とみなされるものを構築するとともに、そうした諸関係を概念的な諸関係へと翻訳する営みを指す。そして、この営みそれ自体を「記述」することが社会科学には求められているのである。バーンステインは、従来の社会言語論、たとえば、ピエール・ブルデューのハビトゥス論に対して、この課題に答えるものとなっていないことを批判している。 ハビトゥスは、それがうみだすもの、もたらすもの、あるいはもたらさないものによって記述される。それは、それが規制し外部に存してそれを類推できるものによって記述される。しかしそれは、特定のハビトゥスの形成をもたらす特定の秩序化の原理や戦略によっては記述されない。……ハビトゥスがいかに発生するかは記述の構成部分を成してはおらず、ただそれが行なうことのみが記述されるのである。 かくして、バーンステインは、言語コードを「暗黙の内に獲得され、適切な意味(認知ルール)、その実現の形式(実現ルール)、よびだしの文脈を選択し統合する規制原理」と規定し、その規制メカニズムを説き明かしていく。
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