製造手順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 04:41 UTC 版)
まず、デザインを決める。(鉄瓶を例にとるが、他の製品もほぼ同じ)鉄瓶の形はもとより、表面の模様から何まで原寸大で描く。この断面の半分を、「木型」と呼ばれる型板 に取る。鉄瓶の場合にはこれが3つ 必要である。これを回転させて鋳型を作る。また、大抵は、「中子(なかご)」と呼ばれる木型より一回り小さいものも作る。これは、鉄瓶に空洞を開ける為である。 木型を使って鋳型を作る。実型(さねがた)とよばれる外枠に川砂や粘土などを入れ、そこに木型を回転させて形を取る。これを「型挽き」という。これを乾燥しないうちに文様を押す。 この型を乾燥し、焼き、銑鉄を流し込む。型から取り出した鉄瓶を800度から1,000度の木炭の火で焼き、磁性酸化被膜を付け、錆を防ぐ。これが「金気止め」と呼ばれ、この技法は南部鉄器から始まったもの。 以上は概要であり、実際の工程はもっと多く、完成まで2ヶ月近くかかる場合もある。
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