装備の不足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 06:55 UTC 版)
セスナ機はアラスカ州法「Downed Aircraft Transmitting Devices」に基づき、緊急探知機(ELT)の携帯を義務付けられていたが、法が発効したのは事故直前の1972年9月6日のことだった。ただし、既存の航空機には1973年12月30日までの猶予期間が与えられていた。 事故当時、パンアラスカ航空は飛行中のパイロットにELTの携帯を義務付けていたが、捜索中にN1812Hからのものと思われるELT信号は聞こえなかった。事故後、N1812Hとは別の飛行機の中で、パイロットAの携帯用ELTが発見された。搭乗前、パイロットAのブリーフケースの中にポータブルELTに似た物体を見たという証言もあったが、事故の調査を担当した国家運輸安全委員会は、パイロットも航空機もELTを持っていなかったと結論付けている。 また、アラスカ州の法律では長距離の飛行を行う際、航空機にサバイバル用品を備え付けなければならないことになっているが、事故後N1812Hにあるはずのサバイバル用品が別の機体から発見された。また、出発前にN1812Hを確認した従業員の証言によれば、キャビンにサバイバル用品に似た物品は無かったという。
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