表層循環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:21 UTC 版)
海洋表層部では、緯度ごとにいくつかの海流のまとまり(環流)が見られる。北半球の極付近など、地形の影響で地域によってはまとまりが見られないところもあるほか、湾などでは小規模な循環が見られる。基本的には、北半球の亜熱帯循環、南半球の熱帯循環、南半球の寒帯循環は時計回りで、北半球の亜寒帯循環、北半球の熱帯循環、南半球の亜熱帯循環は反時計回りに循環する。これらの大規模な循環に共通に見られるのが、大陸西岸海域において、低緯度から高緯度へ向かう流れが狭い地域に集中して流量・速度が増す「西岸強化」という現象と、大陸東岸地域で相対的にゆっくりとした流れとなる現象である。 地域名称属する海流北半球 高緯度 亜寒帯循環 太平洋:アラスカ海流、アリューシャン海流、親潮、北太平洋海流大西洋:北大西洋海流、東グリーンランド海流、ラブラドル海流 低中緯度 亜熱帯循環 太平洋:黒潮、北太平洋海流、カリフォルニア海流、北赤道海流大西洋:アンティル海流、メキシコ湾流、カナリア海流、北赤道海流 赤道付近 熱帯循環 太平洋:北赤道海流、赤道反流インド洋:モンスーン海流、ソマリ海流、赤道反流 南半球 赤道付近 熱帯循環 太平洋:南赤道海流、赤道反流インド洋:南赤道海流、赤道反流 低中緯度 亜熱帯循環 太平洋:南赤道海流、東オーストラリア海流、南極環流、ペルー海流インド洋:南赤道海流、モザンビーク海流、アガラス海流、南極環流、西オーストラリア海流大西洋:南赤道海流、ブラジル海流、フォークランド海流、南極環流、ベンゲラ海流 高緯度・極付近 寒帯循環 南極環流、西風皮流
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