血流感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/24 16:39 UTC 版)
「ロドコッカス・エリスロポリス」の記事における「血流感染」の解説
血流感染の最初の発見例は、食道がんの79歳の男性患者でだった。患者は3週間の入院中に38.4℃の発熱をし、血液サンプルからはグラム陽性細菌が検出された。患者にセフォペラゾン-スルバクタムを投与したところ発熱が緩和したが、その後、同抗生物質投与の継続にもかかわらず再発した。最初のグラム陽性細菌の検出から10日後に再び、表現型が一致する細菌が血液サンプルから検出された。治療は第二世代セフェム系抗生物質セフォチアム1 gの1日3度の投与に切り替えられた。患者は発熱の再発をせず、1ヵ月後に退院した。 この患者の血液サンプルから検出されたグラム陽性細菌はR. erythropolisと同定され、プロファイル番号2151004を与えられた。2151004の16S rRNAはR. erythropolis DSM 43188(X80618)のそれと99.4%(1449 bpのDNA断片中、1441 bp)一致した。一方で、R. equi DSM 40307(X80614)と55 bp、R. rhodochrous DSM 43241(X79288)と56 bp、R. fascians DSM 20669(X79186)と42 bp異なった(3菌株とも病原性)。 2151004における抗生物質の最小発育阻止濃度(MIC)は以下のとおりに決定された。ペニシリン、2μg/ ml;セフォチアム、≤1/ ml;セフォペラゾン-スルバクタム、4/ ml;バンコマイシン、0.5/ ml;クリンダマイシン、1μg/ ml;テトラサイクリン、2μg/ ml;ゲンタマイシン、≤1/ ml;リファンピン(リファンピシン)、≤1/ ml。
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