血流の評価とは? わかりやすく解説

血流の評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 03:06 UTC 版)

心臓カテーテル検査」の記事における「血流の評価」の解説

心拍出量、心係数 心臓カテーテル検査では心拍出量、心係数測定を行うことができる。方法フィック法、熱希釈法数多くあるが右心カテーテルで行うのが通常である。熱希釈法では10ml程度生理食塩水5%ブドウ糖液冷水)をスワンガンツカテーテルより注入しカテーテル先端にあるサーミスター温度測定し希釈曲線用いて心拍出量算出する体表面積で割ると心係数となる。重要なことはスワンガンツカテーテル心係数肺動脈楔入圧測定できるため、心不全フォレスター分類基づいて治療が行えることである。 Qp/Qs比 肺体血流比は先天性心疾患の手適応決めるのに重要である。正常は1である。右→左シャントがあれば肺血流減少するので<1となり左→右シャントならば≧1となる。肺高血圧進行手術不可能となる。≧2となった手術を行う場合が多い。重症度手術適応疾患によって異なる。 算出方法; Qp/Qs = (体動脈血酸素含量(ml/min)- 混合静脈血酸素含量(ml/min))/ (肺静脈酸素含量(ml/min)- 肺動脈酸素含量(ml/min))。 体動脈酸素含量は、体動脈血酸素飽和度(SAoO2)で、肺静脈酸素含量は、右→左シャントなければ動脈酸素飽和度(SAoO2)を用いる。 (右→左シャントがあれば、肺静脈酸素含量98%x酸素結合能となる)。 肺動脈酸素含量は、肺動脈血の酸素飽和度(SPaO2)。 混合静脈血酸素飽和度(VO2)は、心房中隔欠損症場合、(3x上大静脈酸素飽和度下大静脈酸素飽和度)÷4、心室中隔欠損症場合は、右心房サンプル平均酸素飽和度動脈管開存などの場合は、右心室サンプル平均酸素飽和度となる。 よって、Qp/Qs = ( SAoO2(%) - VO2(%) ) / ( SAoO2(%) - SPaO2(%) )となる。

※この「血流の評価」の解説は、「心臓カテーテル検査」の解説の一部です。
「血流の評価」を含む「心臓カテーテル検査」の記事については、「心臓カテーテル検査」の概要を参照ください。

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