藻岩観音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:58 UTC 版)
山麓にある新善光寺の初代住職が、1885年(明治18年)に北海道新西国三十三番観音安置の許可を受けたことより、山道が開かれ、1886年(明治19年)、参道が整備されると、同年6月1日に山開き大祭がとり行なわれた。1901年(明治34年)には2代住職により、各所に西国三十三所観音霊場を模した33体の観音像が置かれ、山頂に石堂が造られた。以来、6月1日には「藻岩山山開き」として、信者が山頂に参拝する行事が毎年行われ、明治時代末頃には、山開きは札幌の年中行事として親しまれた。参道の幅は1932年(昭和7年)に拡張された。その後、石堂は観光施設建設のために山頂の別の場所に移設され、1973年(昭和48年)に六角堂として再建された後、山開き大祭108回となった1992年(平成4年)に本格的建築として落成し、今日の藻岩観音奥の院(正式名称「浄土宗観音寺藻岩観音奥之院」)になった。堂内には竜頭観音が安置されており、堂の傍らにある水かけ観音は、かつての石堂に安置された石像である。山頂に至る藻岩観音の参道は、今日の主要な藻岩山登山道(慈啓会病院前コース)となっている。
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