薬室閉鎖機構の搭載が困難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 01:17 UTC 版)
「ブローバック」の記事における「薬室閉鎖機構の搭載が困難」の解説
上記の理由に合わせて、ショートリコイル方式のように火薬の燃焼が完了するまで薬室を完全に閉鎖しロックしておく機構(ロッキングブロック)を設ける事が難しい(原理的には不可能に近い)為、ボトルネックを設けて装薬量の増大や弾頭の小径化による発射初速の増大を狙った弾薬の採用が困難ともなる。数少ない例外として太平洋戦争(大東亜戦争)中の大日本帝国において、ボトルネックを持つ8mm南部弾を使用する関係上、ロッキングブロックの搭載が必須となり生産性の低下が欠点ともなっていた十四年式拳銃や九四式拳銃を更新する目的で、軍部が民間の浜田銃砲店(浜田文次)に開発を依頼した浜田式自動拳銃(二式拳銃)が8mm南部弾でシンプルブローバックを採用する事に成功しているが、これは当時の銃側の冶金技術の未熟さの問題により8mm南部弾が.32ACP 程度の装薬量しか持たせられていなかった為に実現出来た事であった。
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