薛延陀とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 薛延陀の意味・解説 

薛延陀

(薛延陀部 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/19 06:30 UTC 版)

薛延陀[1](せつえんだ、拼音:Xuēyántuó)は、6世紀から7世紀にかけて、中央ユーラシアに分布したテュルク系遊牧民族鉄勒(てつろく)の有力部族のひとつ。その中心氏族は一利咥氏[2]といい、鉄勒諸部の中でも最も勢力の強い部族であった。


  1. ^ 海外では「薛延陀」を『突厥碑文』に見える「シル sir」と「タルドゥシュ tarduš」とからなる複合語、「シル・タルドゥシュ」の音写とする説が有力であるが、これは誤りである。小野川秀美「鉄勒の一考察」(『東洋史研究』5-2、1940年)、護雅夫「突厥の国家構造」。また、ハウスィヒは、「薛延陀」を東ローマの史料に見える「セリンダ Serinda」の音写と考えているが、これには従えない。≪佐口・山田・護 1972,p219≫
  2. ^ 通典』巻一九九には「可汗姓壱利吐氏」とあり、これはIltirišと読めるかもしれない。《平凡社 1972,P424》
  3. ^ 天山山脈の東にあるボグド山を指す。《平凡社 1972,P424》
  4. ^ Yädiz(Ädiz)を指すか、一利咥あるいはÄrtis(イルティシュ)を指す語という説がある。《平凡社 1972,P424》
  5. ^ 「立ちたる可汗」の意。《平凡社 1972,P23》
  6. ^ 隋書』列伝第四十九 北狄、『北史』列伝第八十七 鉄勒、『旧唐書』本紀第二、本紀第三、列伝第一百四十九下 鉄勒、『新唐書』列伝第一百四十二下 回鶻下


「薛延陀」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「薛延陀」の関連用語

薛延陀のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



薛延陀のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの薛延陀 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS