蒸発冷却
冷媒の気化潜熱を用いてエンジンを冷却する方式。一般に沸騰状態での潜熱を使うため、沸騰冷却とも呼ばれている。かつてレシプロエンジンを搭載した航空機に使われたことがあるが、自動車用としては冷却系内の圧力を制御することにより、冷媒温度を自由に変化させることができるために、将来型の冷却システムとして注目されている。例えば燃料電池の冷却にも適用されると考えられる。
蒸発冷却
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 00:28 UTC 版)
「ボース=アインシュタイン凝縮」の記事における「蒸発冷却」の解説
蒸発冷却では、磁気トラップにトラップされた原子集団からエネルギーの高い原子を選択的に逃し、残った原子集団の平均エネルギーを下げることを繰り返し、冷却する。熱分布の中で高いエネルギーを持つ原子が取り除かれた後、残った原子は弾性衝突の過程により、再び熱平衡状態に到る。蒸発冷却が有効に作用するには、トラップからの原子の損失レートよりも熱平衡に到るまでの弾性衝突レートが十分大きいことが必要である。実際の蒸発冷却の操作では、磁気副準位間の遷移を起こすRF周波数の共鳴電磁場を照射し、ある程度の高いエネルギーを持つ原子を磁気トラップでトラップされない磁気副準位状態に遷移させることで、トラップから逃す。RF周波数を徐々に下げて、蒸発を繰り返していくことで、最終的にBECの転移温度に到達する。
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「蒸発冷却」の例文・使い方・用例・文例
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