著述内容
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「754年のモサラベ年代記」の記事における「著述内容」の解説
754年の年代記は、610年から754年まで記されている。その間、正確を期すために僅かな同時代史料を用い、西ゴート後の歴史と南フランス 及びヒスパニアにおけるウマイヤ朝の征服(英語版)に関する最良の史料のひとつだと考えられている。ロジャー・コリンズ(英語版)のスペインにおけるアラブの征服 717-797(The Arab Conquest of Spain, 711-797) (Blackwell, 1989)の基礎史料となり、この史料を徹底的に利用した最初の現代歴史家とされた。この年代記はトゥール・ポワティエ間の戦いの最も詳細な部分を含んでいる。 年代記は早期の歴史の継続である。それは写本として残されてきた。もっとも早いもので9世紀に遡り、大英図書館とマドリードの王立歴史アカデミア(英語版)に収蔵されている。その他の写本は13世紀と14世紀のものである。 年代記は、全編が最初パンプローナで出版され、Migne(英語版)のPatr. Lat.(vol. 96, p. 1253 sqq)に採録され、現代の重要な版はJosé Eduardo Lopez Pereiraによってスペイン語へと翻訳された。英語訳はKenneth Baxter Wolfによって Conquerors and Chroniclers of Early Medieval Spain (Liverpool, 1990)に収められた。邦訳は、安達かおり著『イスラム・スペインとモサラベ』(1997年)に収録されている。
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