芥川賞選考委員による評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 06:36 UTC 版)
「コンビニ人間」の記事における「芥川賞選考委員による評価」の解説
村上以外は全て『文藝春秋』2016年9月号の選評ページを出典とする。 山田詠美は、「コンビニという小さな世界を題材にしながら、小説の面白さの全てが詰まっている。十年以上選考委員を務めてきて、候補作を読んで笑ったのは初めてだった」と評価した。 村上龍は、「この十年、現代をここまで描いた受賞作は無い」と評価した。 島田雅彦だけが、「テーマやコンセプトやタイトルやキャラだけで成立していて、言葉のオーラも心理描写も無い。風俗小説としてのリアリティはあるが、同業者(他の作家たち)によって乗り越えられるべき、能天気なディストピア像である」と、選者中で唯一ネガティブな評価をした。 高樹のぶ子は、崔実の『ジニのパズル』のみを強く推す一文を選評に載せ、本作を含む他作品に全く言及しなかった。 残りの選考委員たちは、ほぼ本作に肯定的であった。
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