芥川賞選考での評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 01:56 UTC 版)
選考委員の小島政二郎は、「祝という男」を高く評価した。「女流としては珍しい理知的な構成、展開の現実的な正確さ、作品の裏打ちになっている作者の作者の心の心の置きどころの適度さ、私は正確な記録を読んでいる楽しさのうちに、祝という不思議な正確を目の当たりに見る心地がした。異人種をこれだけ理解したということは、一つの立派な収穫だと思う」と記している。これに対し川端康成の選評は「満人の不思議な性格が不思議なまま写せているし、婦人作家としては強いけれども、すこし雑なようで、まだ十分には信頼しかねるところがある」と低いものであった。
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