自発動詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/22 06:00 UTC 版)
一部の他動詞に対して、独立の自発動詞を用いる場合もある。動作主は重要でなく(もしくは不明で)、それよりも被動者を強調したい場合に、活用形式を変えて自動詞化(脱使役化)したものが用いられる。 例: 建てる→建つ 掛ける→掛かる 置く→置ける(「気が置けない」) 沸かす→沸く(「風呂が沸く」) また「開く」(「誰かがドアを開いた」→「ドアが開いた」)のように形が変わらない場合も少数ながらある(能格動詞)。 意味的には受身に近いが、自発・受身の助動詞の場合と違い、動作主を「に」で表すことはできない(但し、「捕まる」は例外である)。このような脱使役化できる他動詞には、意味に関して次のような制約がある。 目的語の状態変化を意味する。 動作そのものの態様を指定せず、動作の結果のみを指定する。
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