脊椎動物インテグリンの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 03:12 UTC 版)
「インテグリン」の記事における「脊椎動物インテグリンの種類」の解説
ヒトでは、少なくともαサブユニットが18種類、βサブユニットが8種類ある。ヘテロダイマーとしては、そのαβのすべての組み合わせが存在するのではない。ヒトでは、24種類の組み合わせしか見つかっていない(図3)。 インテグリンの主なリガンドは、細胞接着性タンパク質(cell-adhesive protein)や細胞外マトリックス分子である。例えば、フィブロネクチン、ビトロネクチン、ラミニン、コラーゲン、フィブリノーゲンなどである。 一般的に、1種類のレセプターは1種類のリガンドと結合する。ところが、インテグリンは、1種類のリガンドが多種類のインテグリンに結合する。また、逆に、多種類のリガンドが1種類のインテグリンにも結合する。「1対1」ではなく、「多対多」である。また、1つの細胞が多種類のインテグリンを発現する。 インテグリンを結合リガンドから分類すると以下のようである。 ラミニン結合インテグリン・・・α1β1、α2β1、α3β1、α6β1、α7β1、α6β4 コラーゲン結合インテグリン・・・α1β1、α2β1、α3β1、α10β1、α11β1 白血球インテグリン・・・αLβ2、αMβ2、αXβ2、αDβ2 RGD配列認識インテグリン・・・α5β1、αVβ1、αVβ3、αVβ5、αVβ6、αVβ8、 αⅡbβ3 LDV配列認識インテグリン・・・α4β1、α4β7、α9β1、αDβ2、αLβ2、αMβ2、αXβ2、αEβ7
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