職務能力の分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/22 06:12 UTC 版)
「構成主義的発達論のフレームワーク」の記事における「職務能力の分析」の解説
構成主義的発達論のフレームワークで用いられている測定手法は、主に職務における人間の能力を測定するために作られた。また、エリオット・ジャックスの職務理論を理論モデルとして採用している。ジャックスは仕事を、ある目的をある時間制限の中で達成していくために行使する、内省的判断力の応用であると定義づけた。この定義は、意識決定と意思決定をおこなう時間軸の重要性を強調している。ジャックスは仕事に関する、認知的な定義をおこなったが、構成主義的発達論のフレームワークでは、仕事の認知的な側面のみならず、社会的・感情的な側面にも焦点を当てる。 構成主義的発達論のフレームワークでは、職務能力を「適用能力」と「潜在能力」の二つに区分する。適用能力は、個人が現在において職務を遂行する際に適用可能な能力のことを指す。一方、潜在能力は、将来において適用可能性のある能力のことを指す(Laske 2009: 57)。環境が潜在能力の適用を制限してしまう場合がある。 それゆえに、職務能力は、職務を遂行する能力というよりも、職務を定義する存在そのものである。 構成主義的発達論のフレームワークにおいて、職務能力は欲求・圧力プロファイルを用いて評価される。また、適用能力は思考を道具として用いることに関係しているため、認知的プロファイルを用いて評価される。一方、潜在能力は社会的・感情的プロファイルを用いて評価される。
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