縮織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:46 UTC 版)
1953年(昭和28年)茨城県指定無形文化財。織物組織学上の分類では平織に分類されるが、結城紬の縮は、横糸1メートルの間に約2,000回の強い撚りをかけて糊付けした撚糸(ねんし)を使って製織する。温湯の中で揉み込むことで撚糸の糊が溶けて横幅が縮み、表面がちりめん状になることから縮と呼んで平織と区別される。平織は、反物の耳の部分に白糸を織るが、縮は白糸がないので見分けがつく。 結城紬で縮が作られるようになったのは、1902年(明治35年)頃だと伝えられ、布地が持つシャリ感が好評で女性物の単衣に進出し、斬新な絣(かすり)を仕込んで声価を高めたことで、昭和37年頃は生産量の86%を占めるようになった。その後、平織が急速にすると1966年(昭和41年)頃から両者の関係は逆転し、現在は本場結城紬全体の3%に留まる。
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