縮尺の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 02:04 UTC 版)
球面や楕円体面を平面に投影する地図の場合、1枚の地図上であっても、地球表面での長さと地図上の長さの比は一定ではなく、場所や向きによって変化する。たとえば正距方位図法の場合、中心からの動径方向の縮尺は一定だが、それと直交する方向の縮尺は中心から離れるにつれて大きくなる。つまり一定した「縮尺」は存在しないのだが、地図の縮尺の目安を表示しないわけにはいかないので、いわゆる「呼び寸法」として縮尺が表示される。 正積図法の場合は面積比の平方根をもって縮尺とする。正角図法の場合、同じ点であれば向きによらず縮尺が一定であり、「呼び寸法」の縮尺に対する比をその点における縮尺係数と呼ぶことがある。正距方位図法における動径方向の距離など、地図の目的が明確な場合はその目的に沿う縮尺を表示する。しかし、縮尺そのものに大きな意味がないケースも多い。
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