線形チャープ信号とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 線形チャープ信号の意味・解説 

線形チャープ信号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/09 17:25 UTC 版)

チャープ信号」の記事における「線形チャープ信号」の解説

線形チャープでは、瞬時周波数 f ( t ) {\displaystyle f(t)} は時間とともに線形変化する: f ( t ) = f 0 + k t {\displaystyle f(t)=f_{0}+kt} f 0 {\displaystyle f_{0}} は開始周波数 (at time t = 0 {\displaystyle t=0} )で、 k {\displaystyle k} は周波数増加率あるいはチャープ率である。 k = f 1 − f 0 T {\displaystyle k={\frac {f_{1}-f_{0}}{T}}} f 1 {\displaystyle f_{1}} は最終的な周波数f 0 {\displaystyle f_{0}} が開始周波数である。 T {\displaystyle T} は f 0 {\displaystyle f_{0}} から f 1 {\displaystyle f_{1}} までをスイープするための時間時間領域において、任意の周期波形位相とは角周波数積分値である。つまり、位相φは、 ϕ ( t + Δ t ) ≃ ϕ ( t ) + 2 π f ( t ) Δ t {\displaystyle \phi (t+\Delta t)\simeq \phi (t)+2\pi f(t)\,\Delta t} と表され逆に位相微分値が角周波数となる。 ϕ ′ ( t ) = 2 π f ( t ) {\displaystyle \phi '(t)=2\pi \,f(t)} . 線形チャープにおいては次のうになる。 ϕ ( t ) = ϕ 0 + 2 π ∫ 0 t f ( τ ) d τ = ϕ 0 + 2 π ∫ 0 t ( f 0 + k τ ) d τ = ϕ 0 + 2 π ( f 0 t + k 2 t 2 ) , {\displaystyle {\begin{aligned}\phi (t)&=\phi _{0}+2\pi \int _{0}^{t}f(\tau )\,d\tau \\&=\phi _{0}+2\pi \int _{0}^{t}(f_{0}+k\tau )\,d\tau \\&=\phi _{0}+2\pi \left(f_{0}t+{\frac {k}{2}}t^{2}\right),\end{aligned}}} ϕ 0 {\displaystyle \phi _{0}} は、初期位相(時刻 t = 0 {\displaystyle t=0} )である。上記の式の形から、二次関数位相信号(クアドラティックフェーズ信号)とも呼ばれる. 時間領域での正弦波線形チャープラジアン表した位相サイン関数であり、次の式になる: x ( t ) = sin ⁡ [ ϕ 0 + 2 π ( f 0 t + k 2 t 2 ) ] {\displaystyle x(t)=\sin \left[\phi _{0}+2\pi \left(f_{0}t+{\frac {k}{2}}t^{2}\right)\right]} 周波数領域においては、 f ( t ) = f 0 + k t {\displaystyle f(t)=f_{0}+kt} で表される瞬時周波数と共に周波数変調結果生まれ余分な周波数成分高調波)が伴う。この高調波は、ベッセル関数により定量的記述することができるが、周波数時間の関係を表すスペクトログラム利用することで、線形チャープ基本波チャープとその高調波成分を含むことを容易に確認することができる。

※この「線形チャープ信号」の解説は、「チャープ信号」の解説の一部です。
「線形チャープ信号」を含む「チャープ信号」の記事については、「チャープ信号」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「線形チャープ信号」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「線形チャープ信号」の関連用語

線形チャープ信号のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



線形チャープ信号のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのチャープ信号 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS