組立箱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 04:21 UTC 版)
組立箱(組み立て式の箱)の形式には次のような種類がある。 A式箱 箱の上下に蓋の部分と底の部分があり、蓋を閉じるのに粘着テープ等を用いるもの。例示としてミカン箱が挙げられることが多い。木型(抜型)は不要。一般に他の構造よりも単価が安く強度にも優れる。 B式箱 箱の一部に差し込み式の部分を用いたもの。少なくとも箱の側面の一辺をホットメルト等で接着する構造となっている。通常は木型(抜型)が必要。蓋の部分を加工して爪掛け、ロック、取っ手などを付けたものもある。底も差し込み式の場合には粘着テープ等で閉じる必要がある。底が組み立て式となっている箱を特にロックボトムという。キャラメル箱(サック箱) 蓋・底ともに差し込み式の箱。底抜けしないように底部にテープ貼りを要する。 地獄底(アメリカンロック式) 接着なしで蓋は差し込み式、底は組み立て式の箱。 ワンタッチ底 接着ありで組み立てる箱。 スリーブ箱 身がスライド式で蓋が筒状の箱。 C式箱(身蓋箱、トムソン箱) 身と蓋の分かれた箱。A式箱やB式箱とは異なり折り畳むことはできない。木型(抜型)が必要。紙の身蓋式の箱は、一枚の紙から接着することなく、型を抜き、組み立てるだけで作ることができる。紙から型を打ち抜く機械をトムソンと言い、それにより作られた身蓋箱のことをトムソン箱とも言う。 E式箱 身と蓋の分かれた箱で、それぞれ折り畳むことができるようにしたもの。 N式箱 接着なしの差込式簡易箱。 多当式(奴式) 上下左右の四方向に側面まで完全に開く方式で、薄く平たいものの包装に用いる。 巻き込み式(ベランダ式) 左右方向に側面まで完全に開く方式で、用途は多当式とほぼ同じ。
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