終止符 ピリオド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/24 02:33 UTC 版)
終止符 ピリオド Borkmanns punkt |
|
---|---|
著者 | ホーカン・ネッセル |
訳者 | 中村友子 |
発行日 | ![]() ![]() |
発行元 | ![]() ![]() |
ジャンル | 警察小説・ミステリー |
国 | ![]() |
言語 | スウェーデン語 |
形態 | 文庫 |
ページ数 | 449 |
コード | ISBN 4-06-273751-5 |
『終止符 ピリオド』(ピリオド、Borkmanns punkt)は、ホーカン・ネッセル著による架空の国を舞台にした警察小説である。本書はスウェーデン推理小説アカデミーの1994年度最優秀推理小説賞受賞作品である。
あらすじ
6月28日の早朝カールプリンゲン市の駅裏で麻薬常習の犯罪者ハインツ・エッガースが頸部を鋭利な斧のような刃物で切られ死亡しているのが発見された。現場に残された物的証拠も目撃者も無く捜査は難航していた。
8月31日夜、不動産会社の社長で街の名士であるエルンスト・ジンメルが飲んだ帰りに自宅へ向かう途中でエッガースの場合に使用されたものと同様の凶器を使用して殺害された。連続殺人と思われるこの事件の捜査にマールダム市警察の刑事部長ファン・ミューテレンが応援に派遣された。捜査を指揮するカールプリンゲン市警察のバウゼン署長の退官の時期が迫る中、2人の被害者のこれといった共通点も見つからず、捜査は手詰まりの状態となっていた。
9月10日、整形外科医のモーリス・リューメが自宅で殺害されているのが発見された。前の2件と同様に頸部に傷を負っていた他に背中に凶器の精肉用の大きな包丁が突き立てられていた。凶器が残されていたことから一連の連続殺人の最後と思われたが、今回も目撃者はおらず犯人に繋がる情報はなかった。
マールダム市警察から応援にフェーテレンの部下のミュンスターが派遣されてきたものの捜査で分かったことは、被害者に共通する点が、比較的最近カールプリンゲンの街に越してきたこと、エッガースが薬物中毒であったこととリューメが学生時代に一時期薬物に手を出していたこと位であった。
登場人物
- ファン・ミューテレン
- マールダム市警察の刑事部長
- ミュンスター
- マールダム市警察の警視、フェーテレンの部下
- バウゼン
- カールプリンゲン市警察署長の刑事部長
- ベアーテ・メルク
- カールプリンゲン市警察警部
- クロプケ
- カールプリンゲン市警察警部
- ハインツ・エッガース
- 麻薬常習の犯罪者
- エルンスト・ジンメル
- 不動産会社の社長
- モーリス・リューメ
- カールプリンゲン市の整形外科医
「終止符 ピリオド」の例文・使い方・用例・文例
- 文に終止符を打つ
- 彼がついに,21年間の学生生活に終止符を打った
- 私とトニーの関係は今では25年になるが、来春それに終止符を打つべきかどうかわからないでいる。
- 私たちのことについての、あなたの激しい口調は私たちの親しい関係に終止符を打ってしまったようにみえる。
- 妻の思いがけない死は、50年以上にわたる、幸福な夫婦生活に終止符をうった。
- 軍備競争の狂気と不道徳に終止符を打つ時が、人類にやってきた。
- 外交的な対話によって、その紛争に終止符を打つことができた。
- 外交対話のおかげでその紛争に終止符を打つ事が出来た。
- 移住者の部落が野蛮人によって征服され、移住者の希望も生活も土壇場にきた時、長い歳月をかけての不幸とのたたかいに終止符がうたれた。
- …に終止符を打つ, …を終わらせる.
- ついに僕の青春に終止符を打つ時が来たらしい.
- すべての議論または行動に終止符を打つさま
- 1645年の戦いで、議会派が王党派に大勝利したことで、最初の英国ピューリタン革命に終止符を打った
- 終止符を打つ
- 状態または活動に終止符を打つ
- 悩みに終止符をうつ前に彼には悲嘆することが必要であった
- 死が彼の努力に終止符を打った
- 欧文における,終止符という符号
- 東芝は自社の120年に渡る白熱電球製造の歴史に終止符を打った。
- 松井選手は,「メジャーリーグに移籍したとき,ぼくは命懸けで野球をしようと考えました。ずっと全力を注いできましたが,もはや達成したい結果を出すことができません。だから,野球人生に終止符を打とうと決めました。」と語った。
固有名詞の分類
- 終止符ピリオドのページへのリンク