紗綾形とは? わかりやすく解説

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さや‐がた【××綾形】

読み方:さやがた

卍(まんじ)の形をくずしてつづり連ねた模様の名。紗綾織り模様多く用いられる

紗綾形の画像

紗綾形

読み方:サヤガタ(sayagata)

卍をななめに連ねた連続模様


紗綾形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/14 12:09 UTC 版)

紗綾形(さやがた)とは、中国を起源とする伝統模様の1つで、東アジア漢字圏日本列島朝鮮半島ベトナムモンゴル国などにも広く存在している。

別称

  • 中国では、「卍字不到頭」が最も正式な漢字表記とされる。ただし、この模様は非常に広く使われているため、別称や表記が多く、一般的には卍字紋卍字錦卍字拐卍不断卍曲水などと呼ばれる。
  • 日本では、主に「紗綾形」という呼称が知られるが、「卍崩し文様(まんくずしもんよう)」という呼称もよく使われている。

中国

漢名の「卍字不到頭」は、その名の通り、「複数の卍字」を組み合わせて構成された模様である。1つの模様の四方には、もう1つの同じ模様が自然に接続できるため、このように無限に広がることが出来る。この現象を中国語では「不到頭」と呼ぶため、漢名は「卍字不到頭」となった。「」とい文字は、ナチスドイツのシンボルでは無く、「仏様から授かった祝福長寿・家の繁栄が途切れなく、永続すること」を意味する。古代の中国人は、「卍字不到頭」を漢式建築彩画漢服生地に多く用いることで、吉運を引き寄せる事ができると信じていた。この理論は、現代の中国人にも受け継がれている。

この模様は、彩画や漢服のほか、刺繍青銅器陶器磁器、瓦彫、木彫石彫、窓枠など、さまざまな芸術形式で見ることができ、既に中国全土で広く見られている。また、多くは底模様や縁飾りとして用いられている。底模様として使用する際は、正立または45度角で配置されることがあり、中国のもう1つの伝統模様「団寿紋」と組み合わせることで、さらに複雑で美しくなる。一方、瓦彫や石彫・木彫において、「卍字不到頭」は主に陽刻で表現され、門の鉄製品などには主に陰刻で表現される。

日本

ベトナム

関連項目

外部リンク


紗綾形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/13 04:47 UTC 版)

「綺」の記事における「紗綾形」の解説

現在も着物地の模様頻繁に使われる「卍つなぎ」という模様のこと。紗綾によく織り出されていたことから、このように呼ばれている。

※この「紗綾形」の解説は、「綺」の解説の一部です。
「紗綾形」を含む「綺」の記事については、「綺」の概要を参照ください。

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