系譜と名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 17:22 UTC 版)
旧英国植民地を中心とする多くの地域の聖公会では、英国に端を発した教会という意味で、「アングリカン・チャーチ・オブ・国名」を用いる。 いくつかの国では「監督派教会」(エピスコパル・チャーチ:Episcopal Church)として知られる。アメリカ独立戦争の時にイングランド国教会との関係が断たれて、聖職按手などをスコットランド聖公会(Scottish Episcopal Church)の協力の下で行なったので、米国聖公会(Episcopal Church in the U.S.A.)がそう呼ばれるようになったからであり、実際は聖公会の他にもルター派やメソジスト監督教会などの監督制の教会が存在する。スコットランド聖公会が監督派と呼ばれるようになった所以は、長老派のスコットランド国教会が多数派かつ国教であるのに対して、また清教徒革命(イングランド内戦)の時にイングランド国教会派側と対立した長老派と組合派(独立派)に対して、あくまで歴史的主教制(監督制)の維持を重んじるスコットランド聖公会がそう呼ばれるようになった。 特異な例としては、イングランド国教会にもスコットランド聖公会にもルーツを持たず、19世紀に復古カトリック教会の流れからローマ・カトリックと分離し、のちにアングリカン・コミュニオンの一員となった、スペイン改革監督教会(英語版)、ポルトガルのルシタニア・カトリック使徒福音教会(英語版)がある。
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