粘液胞子期とは? わかりやすく解説

粘液胞子期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 21:19 UTC 版)

粘液胞子虫」の記事における「粘液胞子期」の解説

魚類感染ミミズ捕食するか、水中浮遊している放線胞子接触することで感染成立する体表などの上細胞侵入した胞子細胞質 (sporoplasm) は、内生分裂 (endogenous cleavage) によって自ら(=一次細胞)の内部二次細胞作る二次細胞一次細胞包まれたまましばらく通常の細胞分裂繰り返し、再び内生分裂をおこなって三次細胞作るこのころになると一次細胞破裂し三次細胞含んだ二次細胞宿主細胞の外に放出されてさらに近辺宿主細胞侵入する。これを繰り返すことで次第宿主中に広がっていき、 M. cerebralis の場合2-3週間で脳まで到達する粘液胞子形成宿主特定の組織起きる(M. cerebralis の場合軟骨)ことが多い。胞子形成組織到達すると、外側一次細胞大きく肥大して変形体になり、内側二次細胞盛んに分裂するその後2つ二次細胞が対になり、一方他方飲みむようにしてパンスポロブラスト(汎胞子細胞、pansporoblast)になる。パンスポロブラストの外側細胞1回分裂して2つ胞子細胞となるのに対し内側細胞は2回分裂して4細胞生じ2つ極嚢に、残り2つ融合して2胞子原形質になる。成熟した粘液胞子はいずれ環境中放出され、これが環形動物感染して放線胞子期に移る。 種によっては胞子形成組織以外で爆発的な増殖行い宿主に対して大きなダメージ与えるものもある。

※この「粘液胞子期」の解説は、「粘液胞子虫」の解説の一部です。
「粘液胞子期」を含む「粘液胞子虫」の記事については、「粘液胞子虫」の概要を参照ください。

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