粘液型脂肪肉腫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 16:54 UTC 版)
粘液型脂肪肉腫(myxoid liposarcoma)は高分化型に次いで多く見られる脂肪肉腫で、粘液性の基質を背景として、腫瘍細胞であるリング状の脂肪芽細胞と、円形から卵形の核を持った非脂肪性の間葉細胞が増殖したものである。粘液型脂肪肉腫の多くに、t(12;16)(q13;p11)の相互転座を認め、この転座により生じるTLS-CHOPキメラ遺伝子は診断の補助に用いられる。壊死を伴うないし円形の核を持った細胞が多く存在するといったものは悪性度が高く予後は悪い。粘液性脂肪肉腫は他の型の脂肪肉腫に比べると、放射線感受性が高い。
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