簡単な概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 22:08 UTC 版)
片方の選択肢が正解である二者択一の問題(○×問題など)について、 (仮定1)多数決に参加する人の人数が十分多い (仮定2)各参加者の投票行動は、他の参加者が正解を選ぶ確率に影響を与えない この二つの条件が揃うとき、 (結論1)多数決によって正解が選ばれる確率は100%か0%のどちらかであり、中間は存在しない (結論2)多数決が正解を選ぶ条件は、多数決参加者の平均正解率が1/2を越えている事である サイコロなどのランダムな選択では、二者択一の正解率はちょうど1/2である。ランダムな選択による意思決定手法は、政治的素養の無い人間でも容易に実行出来る。仮にすべての投票者が正否の内容について蒙昧であり無作為に投票したと仮定しても平均正解率は1/2であり、啓蒙活動などにより個々の投票者に正しい結論を選択する能力を、僅かでも付与さえすれば結論2の「参加者の平均正解率が1/2を越えている」という条件は達成可能であり、多数決の驚異的な信頼性をこの定理は結論づけている。
※この「簡単な概要」の解説は、「陪審定理」の解説の一部です。
「簡単な概要」を含む「陪審定理」の記事については、「陪審定理」の概要を参照ください。
- 簡単な概要のページへのリンク