等速ジョイントとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 大車林 > 等速ジョイントの意味・解説 

等速ジョイント

英語 constant velocity universal joint

ジョイント入力する回転速度と、出力する回転速度等しジョイントをいう。十字軸ジョイントは、折れ角があると等速性がなく、回転2次(1回転に2サイクル)の速度変動生じる。等速性をもつジョイント条件は、入力軸と出力軸がなす角の2等面上動力伝達点があることなので、それを満足するジョイント考案され量産化されている。ダブルカルダン型ジョイントは、上記十字軸ジョイント2つ合わせて不等速性を相殺したもので、ボール使ったツェッパ型やクロスグルーブ型、ローラー使ったトリボード型などが量産車多く使用されている。軸方向伸縮性もたせたものも同様の型で量産されFF車終減速機側に使用されている。

等速ジョイント

反対語 不等速自在継ぎ手
参照 ダブルカルダンジョイント
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

等速ジョイント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 21:44 UTC 版)

ボールを用いた等速ジョイント(ツェッパジョイント)の作動の様子

等速ジョイント(とうそくジョイント、: Constant-velocity joint)とは、入力側と出力側の速度を維持した状態で角度を自由に変化して回転力を伝達できる継手

概要

等速ジョイントが実用化されるまでに同様の目的で使用されていた自在継手では、屈曲の角度に比して出力側の回転ムラが大きくなる欠点があり、これらを克服する目的で等速ジョイントが開発された。等速ジョイントが開発、量産化されたことにより、自動車では前輪駆動方式が増えた。2018年には最大作用角55°までが実用化された[1]

歴史

等速ジョイントの原型であるツェッパジョイントが1930年代ハンガリーのアルフレッド H. ツェッパ(Alfred H. Rzeppa)により考案され、1956年イギリスのハーディ・スパイサー社が(Hardy Spicer)が、インナーレース、ボールケージ、ボール、アウターレースからなる「バーフィールドジョイント」を実用化し、1959年ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)のミニを始めとする前輪駆動車に採用され、日本国内では1963年昭和38年)にスズキ・スズライトに採用された[2]アメリカ合衆国のスパイサー社(Spicer Manufacturing Company)の特許を用いてフロントエンジン・リアドライブ方式では1976年に独立懸架を備えたトヨタ・マークIIで採用された。

出典

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「等速ジョイント」の関連用語

等速ジョイントのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



等速ジョイントのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの等速ジョイント (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS