第5世代GCN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 20:36 UTC 版)
「Graphics Core Next」の記事における「第5世代GCN」の解説
2017年1月、AMDは「Next-Generation Compute Unit」と呼ばれる次世代GCNアーキテクチャーの詳細を明らかにした。新しい設計により、クロックあたりの命令数の増加、クロック速度の向上、HBM2のサポート、より大きなメモリアドレス空間が期待されていた。ディスクリート・グラフィックス・チップセットには「HBCC(High Bandwidth Cache Controller)」が搭載されているが、APUには搭載されていない。さらに、新しいチップには、ラスタライズとレンダーの出力ユニットの改良が期待されていた。ストリームプロセッサーは前世代から大幅に変更され、8ビット、16ビット、32ビットの数値に対するRapid Packed Mathテクノロジーをサポートしている。これにより、低い精度が許容される場合には、性能面で大きなアドバンテージが得られる(2つの半精度の数値を1つの単精度の数値と同じレートで処理する場合など)。 NvidiaはMaxwellでタイルベースのラスタライズとビニングを導入し、これがMaxwellの効率向上の大きな要因となった。AnandTechは、Vegaで導入される新しい「DSBR(Draw Stream Binning Rasterizer)」により、エネルギー効率の最適化に関してVegaがようやくNvidiaに追いつくと想定した。 また、新しいシェーダーステージである「プリミティブシェーダー」のサポートも追加された。プリミティブシェーダーは、より柔軟なジオメトリ処理を実現し、レンダリングパイプラインのバーテックスシェーダーとジオメトリシェーダーを置き換える。
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