第3曲(第4番)ヘ長調 作品34-3
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「華麗なる円舞曲 (ショパン)」の記事における「第3曲(第4番)ヘ長調 作品34-3」の解説
ヴィヴァーチェ、ヘ長調。ショパンの門弟の1人であったディクール嬢に献呈された。 『猫のワルツ』の愛称で呼ばれることもあるが、これはこの曲の81小節目から126小節目に現れる上昇する旋律の各音に装飾音が付いている箇所が、あたかも猫が突然鍵盤の上に飛び上がって走り回っている様を連想させることからこう呼ばれるようになった。 曲は無窮動風の半旋律的なものであり、序奏と4つの部分から構成される。属七の和音を繰り返す序奏から始まり、第1部はヘ長調、第2部はロ長調、第3部はロ長調からヘ長調へと転調していき、第4部で最初の旋律が戻ってきて、最後に華々しくかつ騒々しい29小節もあるコーダへと至り、曲を閉じる。 なお、第11回ショパン国際ピアノコンクール(1985年)におけるスタニスラフ・ブーニンによる高速演奏は取り分け名高く、普通は曲目の間では拍手はしないコンクールであるにもかかわらず、演奏が終わるや感激のあまり聴衆が拍手をはじめてしまうほどであった。日本においてはその様子をNHK(日本放送協会)が特集番組で放送したことがきっかけとなり、有名になった。
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