第2曲 アリアとコラール『われ齢すでに八十』(Ich bin nun achtzig Jahr)
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「神はいにしえよりわが王なり」の記事における「第2曲 アリアとコラール『われ齢すでに八十』(Ich bin nun achtzig Jahr)」の解説
テノール・ソプラノ・オルガン・通奏低音、ホ短調、4/4拍子 「サムエル記下」第19章35-37節を引用し、退職者の労をねぎらう。件の聖句は、ダビデへの随伴を断念し、故郷で余生を過ごす決意を述べた老臣バルジライの別離の言葉。オルガンのパートはテノールの歌をエコーするオブリガートと、演奏者の自由裁量に任されるリアライゼーションを行き来する。「何ゆえに」(Warum)のリフレインが頻繁に聞かれるが、これは慰留するダビデを振り切るバルジライの言葉を模したもの。そこにソプラノがヨハン・ヘールマンのコラール「おお神よ、汝義なる神よ」第6節を絡める。このコラールは24番の最後も飾っている。苦悩の生涯を誇らしく耐え、従容と死を待つ老後を勧める第6節を引用する。慰めと悲しみに満ちた旋律だが、通奏低音は誇らしく去る者達の足取りのように、確固たるオスティナートを続ける。
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