第1陣の入植
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 13:25 UTC 版)
1954年3月23日、琉球政府は移民募集要項を作成し、各市町村長宛に移民募集を依頼した。移民条件および資格を以下に抜粋して示す。 家族で移民するものは、20歳から50歳までの男子を戸主とする可動者2名を有する純農家 単独で移住するものは、16歳から40歳未満であって、当分家族と別居しうる農業者であって留守家族の生計に困らない者 移住国に永住の目的をもって渡航しうる者 一世帯につき50haの土地をボリビア政府が無償提供する 移民受入のための基本施設はボリビア政府が負担する 希望者は4,000人を超え、各市町村による一次選考、つづいて海外移民創出計画審議会による二次選考が行われた。そして、適格者400名が決定した。また琉球政府は、移民者への融資を行うために移民金庫を設立した。 適格者400名のうち、第1次移民団に選ばれた275名の移民者を乗せたチサダネ号は、1954年6月19日に那覇港を出港した。香港、シンガポール、南アフリカのダーバンを経由して、8月5日にリオデジャネイロに到着、翌8月6日、移民団はサントスに上陸した。ここから、鉄道によりパラグアイ経由でボリビアに入った。第1次移民団が入植予定地に入ったのは8月15日であった。その後、9月14日、第2次移住団がうるま移住地に到着し、第1回の募集で適格者となった400人余が移住地に入植した。
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