第1楽章「婚礼の行進」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 18:15 UTC 版)
「田舎の婚礼の交響曲」の記事における「第1楽章「婚礼の行進」」の解説
第1楽章は「婚礼の行進(Hochzeitsmarsch)」と題されており、行進曲調の主題に13の変奏が続く。変奏曲は交響曲によく利用されるが、第1楽章に登場するというのはきわめて異例である。各変奏では、速度や拍子、リズム、音色、テクスチュア、雰囲気、調性、和声が絶え間なく変化しており、ゴルトマルクの職人芸が発揮されている。 主題:チェロとコントラバスが呈示する。讃美歌『神の御子は今宵しも』に似た旋律が奏でられる。第1変奏:ホルン、クラリネット、フルートによる演奏 第2変奏「ポコ・アニマート」:ヴァイオリンを導入 第3変奏:オーケストラ全奏 第4変奏「アンダンテ・コン・モート」、変ロ短調:ヴァイオリン 第5変奏「アレグレット」: コントラバス、ファゴット、ホルン 第6変奏「アレグロ・ヴィヴァーチェ」:ホルン、ファゴット、フルート、ヴァイオリン 第7変奏:短調。 第8変奏「アレグロ・スケルツァンド」:弦楽合奏と高音の木管楽器 第9変奏:短調。コントラバス、ヴァイオリン、フルート 第10変奏「モルト・ヴィヴァーチェ」。ヴァイオリン。それ以外の弦楽器はピチカート奏法による。 第11変奏「アンダンテ・コン・モト」:ヴァイオリン、オーボエ、クラリネット 第12変奏「モデラート」:独自の旋律による新しい主題。オーボエ、ファゴット、ヴィオラ、2人のヴァイオリン独奏による。 第13変奏:短いファンファーレの後に、独自の主題が演奏される。オーケストラ全奏で盛り上がった後、やがてひっそりと終結する。
※この「第1楽章「婚礼の行進」」の解説は、「田舎の婚礼の交響曲」の解説の一部です。
「第1楽章「婚礼の行進」」を含む「田舎の婚礼の交響曲」の記事については、「田舎の婚礼の交響曲」の概要を参照ください。
- 第1楽章「婚礼の行進」のページへのリンク