第1楽章「ファウスト」(Faust)
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「ファウスト交響曲」の記事における「第1楽章「ファウスト」(Faust)」の解説
レント・アッサイの序奏を持つソナタ形式で書かれており、真理を熱望するファウストが5つに表現されている。序奏部のチェロとヴィオラで始まる第1の主題は、後の十二音技法を先取りした大胆な主題であり、沈思瞑想にふけり、懐疑し煩悶するファウストの姿を象徴する。主題のアレグロ・アジタート・エド・アパッショナートでヴァイオリンがエネルギッシュに奏する第2の主題は、情熱的で闘争的なファウストが活写されている。オーボエとクラリネットの下行音型で始まる第3の主題は、愛に対する欲求を示している。クラリネットとホルンで始まる第4の主題は、第1の主題の後半部からもたらされたもので、自然と人生の愛を歌うファウストの姿である。金管が鳴り響く壮大な第5の主題は、ファウストの英雄的な側面を表している。
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