第1楽章「冬の旅の幻想」
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「交響曲第1番 (チャイコフスキー)」の記事における「第1楽章「冬の旅の幻想」」の解説
Allegro tranquillo - Poco più animato ト短調、2/4拍子、ソナタ形式。「冬の旅の幻想」と標題が付けられている。 ヴァイオリンの弱いトレモロに乗ってフルートとファゴットが民謡風な第1主題を出す。木管に律動的な動機が現れ、これが低弦に移って進んでいく。ニ長調の第2主題はクラリネットで明るく出るが、やはり民謡風である。弦がトレモロを刻む小結尾では金管、ティンパニ、管による華やかな楽想となる。ア・テンポで展開部となり、主として第1主題を扱う。3小節の全休止後、再現部となる。第1主題は低音弦とホルンの和音により導入され、ヴァイオリンとヴィオラで、第2主題はト長調でフルートで奏される。小結尾も再現された後、第1主題によるコーダとなり、冒頭の楽想を再現して静かに終わる。
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