第一部『天球論』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 09:27 UTC 版)
「ペドロ・ゴメス (イエズス会士)」の記事における「第一部『天球論』」の解説
ラテン語の題名は De sphaera 。 内容は、アリストテレス・プトレマイオス型の宇宙論、すなわち天球説・天動説・地球球体説などの天文学や、暦学、気象学、地質学、四元素説の紹介である。天文学では数値も示している。種本として、クラヴィウスの『サクロボスコ天球論註解』や、トマス・アクィナスのアリストテレス註解(英語版)などが使われたと推定される。 上記の尾原悟は、江戸時代初期のクリストヴァン・フェレイラ『乾坤弁説』や小林謙貞『二儀略説』が、本書を種本にしていると推定した。 本書は日本に西洋宇宙論を体系的に伝えた最初の書物とされる。ただし西洋宇宙論が広く知られるようになるのは、江戸中期以降の『天経或問』の流行を待つことになる。
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