競馬場への競走馬の輸送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:09 UTC 版)
「競馬の競走」の記事における「競馬場への競走馬の輸送」の解説
調教師は厩舎から競走が行われる競馬場まで、競走馬を輸送しなければならない。国内の輸送には、バス型の馬匹車が使われる。外国へ競走馬を輸送する場合には、航空コンテナが使われる。ただし、検疫などの関係で大掛かりな輸送となる。 中央競馬の場合、厩舎は基本的に美浦・栗東の両トレーニングセンターにあるため競馬場とトレーニングセンターの間が距離が離れている場合がある。近くの競馬場(美浦→中山・東京、あるいは大井など南関東公営競馬の競馬場や栗東→京都・阪神・園田・姫路、場合によっては中京)に出走する場合には競走当日(午前3時頃に出発)に輸送するが、遠くの競馬場(関東⇔関西、北海道、福島、新潟、小倉、美浦→中京)に出走する場合には競走前日やそれよりも前に輸送する。例えば本州と北海道の間は船(フェリー)便であり移動に時間がかかるため、事前に輸送しておき競馬場の馬房に事前に滞在することが多い。かつては出走1週間から10日くらい前に馬を輸送して現地に滞在して調教を行い、目的のレースに出走する形態が多く行われていたが1980年代以降高速道路網の整備で輸送時間が短縮されたことから北海道を除いてトレセンで最終追い切りを行った後、前日や前々日に馬を輸送し出走の翌日にトレセンへ戻ることが多くなっている。 2002年に函館競馬場にウッドチップコースが完成した。毎朝の調教にウッドチップコースが使えるということで、札幌競馬場に出走する馬が函館競馬場に滞在していることも多い。 地方競馬の場合、競馬場に併設して厩舎が置かれている競馬場と競馬場とは別の場所にトレーニングセンターが設けられている競馬場がある。 競馬場に到着した競走馬は競馬場の馬房にて、指定された時間まで待機する。
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