競走馬(牡馬)の去勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:59 UTC 版)
オスの競走馬(牡馬)について、競走時に興奮しやすい難点を抱え、これが競走能力を妨げていると判断された場合、気性を穏やかにし、能力を発揮しやすくするために去勢がなされることがある。この去勢された牡馬は騸馬として区別される。 去勢によって能力が開花する馬も多く見られるが、一方で去勢によって繁殖能力を喪失するため、競走の主目的として優秀な繁殖馬の選定を謳っているクラシックなどの一部の重要な競走について、出走権が無いという制限がある。 また、特に障害競走においては、牡馬は去勢しないと危険である(事故の危険が高まる)とされる。英仏やオーストラリア、ニュージーランドなど障害競走を有する多くの国では、障害馬はほとんどが騸馬である。しかし日本においては障害馬でも去勢されないことが圧倒的に多い。 香港のように競馬は存在するが馬産がない地域では、気性が荒くなくても去勢されることが多い。アメリカやイギリスなど馬産のある国でも、繁殖能力選定競走であるクラシックレースで活躍できなかったり、一定の年齢を過ぎても能力が開花しなかったりすると多くの場合は去勢される。 日本では、騸馬の活躍馬にレガシーワールドなどがいる。なお、騸馬の騸を騙と書くのは誤表記である。
※この「競走馬(牡馬)の去勢」の解説は、「競走馬」の解説の一部です。
「競走馬(牡馬)の去勢」を含む「競走馬」の記事については、「競走馬」の概要を参照ください。
- 競走馬の去勢のページへのリンク