種子の発達と成熟の促進
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 09:10 UTC 版)
「アブシシン酸」の記事における「種子の発達と成熟の促進」の解説
アブシシン酸は種子の発達過程において、胚の形態が完成された頃に最も蓄積が見られるとされている。アブシシン酸の感受性や合成に欠陥を持つトウモロコシの突然変異体では、種子が成熟する前に穂上で発芽してしまう現象(穂発芽)が見られるものがある。これは、アブシシン酸が未熟種子の発芽を抑制し、種子成熟が正常に行われる上で必要な物質であることを示す良い例である。また、種子の貯蔵物質の中には、アブシシン酸により貯蔵が誘導されるもの(貯蔵タンパク質や脂質など)が存在することが知られている。
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