福音書等の成立年代と著者
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「ナザレのイエス」の記事における「福音書等の成立年代と著者」の解説
マタイによる福音書 成立年代は80年代、場所は西シリア、著者は異邦人出身の無名のキリスト者とされる。 マルコによる福音書 執筆年代は70年代、場所は正確には不明(南シリア説が説得的)、著者は異邦人出身の無名のキリスト者で、便宜的に伝説上のマルコという名前を使ったとされる。 ルカによる福音書 執筆年代は80年代、場所は地中海沿岸の都市(エジプトとパレスチナ以外)、著者は異邦人出身の無名のキリスト者で、便宜上伝説にしたがって「ルカ」と呼ぶ。 ヨハネによる福音書 執筆年代は90年代、場所はシリアかエフェソで成立したようである。著者は無名の作者で、彼をよく理解した別の人物が今の形に成したとされる。 使徒行伝 執筆年代は90年代、場所は地中海沿岸の都市のどこか、著者は異邦人出身の無名のキリスト者で、彼を「ルカ」としたのは古代教会の俗説。 パウロ書簡 パウロ自身が記したのは、テサロニケ人への第一の手紙(執筆年代は50年頃)、コリント人への第一の手紙(執筆年代は54年頃)、コリント人への第二の手紙(執筆年代は54年から55年頃にかけての手紙の集合体とされる)、ガラテヤ人への手紙(執筆年代は54年頃)、フィリピ人への手紙(執筆年代は54年後半頃)、フィレモンへの手紙(執筆年代は54年から55年頃)、ローマ人への手紙(執筆年代は55年から56年頃)、これら以外はパウロの名を使った偽書である可能性が高いとされる。 公同書簡 使徒の名前を付けているが、各々の書簡を名前も人物も不祥の別々の者が書いたとされる。 ヨハネの黙示録 著者は小アジアに住み着いた無名のパレスチナユダヤ人、執筆年代は95年から96年頃とされる。
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福音書等の成立年代と著者
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「キリスト教」の記事における「福音書等の成立年代と著者」の解説
マタイによる福音書 成立年代は80年代、場所は西シリア、著者は異邦人出身の無名のキリスト者とされる。 マルコによる福音書 執筆年代は70年代、場所は正確には不明(南シリア説が説得的)、著者は異邦人出身の無名のキリスト者で、便宜的に伝説上のマルコという名前を使ったとされる。 ルカによる福音書 執筆年代は80年代、場所は地中海沿岸の都市(エジプトとパレスチナ以外)、著者は異邦人出身の無名のキリスト者で、便宜上伝説にしたがって「ルカ」と呼ぶ。 ヨハネによる福音書 執筆年代は90年代、場所はシリアかエフェソで成立したようである。著者は無名の作者で、彼をよく理解した別の人物が今の形に成したとされる。 使徒行伝 執筆年代は90年代、場所は地中海沿岸の都市のどこか、著者は異邦人出身の無名のキリスト者で、彼を「ルカ」としたのは古代教会の俗説。 パウロ書簡 パウロ自身が記したのは、テサロニケ人への第一の手紙(執筆年代は50年頃)、コリント人への第一の手紙(執筆年代は54年頃)、コリント人への第二の手紙(執筆年代は54年から55年頃にかけての手紙の集合体とされる)、ガラテヤ人への手紙(執筆年代は54年頃)、フィリピ人への手紙(執筆年代は54年後半頃)、フィレモンへの手紙(執筆年代は54年から55年頃)、ローマ人への手紙(執筆年代は55年から56年頃) これら以外はパウロの名を使った偽書である可能性が高いとされる。 公同書簡 使徒の名前を付けているが、各々の書簡を名前も人物も不祥の別々の者が書いたとされる。 ヨハネの黙示録 著者は小アジアに住み着いた無名のパレスチナユダヤ人、執筆年代は95年から96年頃とされる。
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