福塩線 → 福塩南線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 15:48 UTC 版)
「国鉄の特殊狭軌線」の記事における「福塩線 → 福塩南線」の解説
旧社名:両備鉄道 区間:両備福山 - 府中町間 買収:1933年9月1日 改軌:1935年10月24日 鉄道敷設法の別表で規定されていた福山 - 府中 - 三次 - 来島 - 出雲今市間、来島 - 木次間の予定線に重複すること、またこの予定線の北部に当たる芸備線の建設が進んだこと、さらには予定線の早期開通を望む声が出たことから買収された。買収前の1927年6月25日に電化していたため、特殊狭軌線唯一の電化線となった。ただし電車は走らず、電気機関車による客車列車が運転されていた。 なお、路線名は将来の塩町(現在の神杉駅)までの延伸を見込んで「福塩線」とされたが、1933年11月15日に北側部分に当たる田幸(現在の塩町駅)-吉舎間が開業し「福塩北線」を名乗ったため、対応して「福塩南線」と改称した。 買収区間は全線ではなく一部で、支線であった高屋線(神辺-高屋間)は買収されなかった。このため買収直前に新設会社の神高鉄道に譲渡され、のちに井笠鉄道に合併されて同社の神辺線となっている。 改軌は北線の工事に合わせて速やかに行われ、1935年12月14日に完了した。この際、既存の福山駅から少し離れていた両備福山駅を福山駅へ統合するとともに、福山城の東側を回っていた福山-横尾間を西側に付け替えるなどの経路変更が行われた。現在も福塩線の一部として現役で、特殊狭軌線時代の「福塩南線」も俗称として残っている。
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